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伊勢神宮への理解を深め、ただの観光で終わらせないための連載記事です。気になるテーマからぜひご覧ください。
- 👉 【①基礎編】伊勢神宮とは?元神職が教える本質
- 👉 【②歴史・信仰編】伊勢神宮の歴史と日本人の感覚
- 👉 【③参拝完全ガイド編】順番・別宮・おすすめ宮社
- 👉 【④神事・式年遷宮編】年間1500回の祈りに込められた「日本人の心」とは
- 👉 【⑤現地体験・観光編】おかげ横丁・赤福・伊勢うどんを味わう
- 👉 【⑥深掘り・思想編】(公開準備中)
- 👉 【⑦実用編】(公開準備中)
伊勢神宮(内宮)にお祀りされている天照大御神。神話から読み解く、現代の私たちの日常や生き方のヒントをまとめました。
参拝を終えたあと、少しだけ甘いものが食べたくなる。
そんな経験、ありませんか?
伊勢神宮を訪れた人の多くが、そのまま帰らずに立ち寄る場所があります。
おはらい町と、おかげ横丁。
石畳の道、木造の町並み、どこか懐かしい匂い。
「なんでこんなに落ち着くんだろう?」
そう感じた人は、きっと少なくないはずです。
👉 この記事では、元神職の視点から
- おはらい町・おかげ横丁の魅力
- 赤福・伊勢うどん・てこね寿司という名物の意味
- 松阪牛・岩戸餅・シーフードなど、知る人ぞ知るグルメ
- 参拝後に立ち寄る理由と、半日モデルコース
を、やさしく解説していきます。
読み終えたとき、きっとこう思うはずです。
「一度、あの町を歩いてみたい」と。
そもそも、なぜ参拝のあとに町歩きをするの?
伊勢神宮を訪れる人の多くが、参拝のあとにおはらい町へ向かいます。
でも、これってただの観光ではありません。
実は昔から続いてきた、日本人の感覚の一つなんです。

■ 江戸時代の「おかげ参り」
江戸時代、伊勢参りは庶民の一大イベントでした。
最盛期の文政13年(1830年)には、わずか半年ほどで約500万人が伊勢を訪れたと伝えられています。
※当時の日本の人口はおよそ3,000万人。
つまり、6人に1人が伊勢を目指した計算になります。
それってすごいことでは?
現代で例えるなら、半年間で2,000万人が同じ場所に集まるようなもの。
想像しただけで、町の熱気が伝わってきますよね。
■ 参拝のあとに「ほっ」とする場所
長い旅をして、神宮で手を合わせ、ようやく肩の力が抜ける。
その瞬間に立ち寄るのが、門前町でした。
お茶を飲み、甘いものを食べ、土地の料理を味わう。
私はこの流れに、日本人らしい優しさを感じます。
祈るだけで終わらない。
楽しんで、味わって、笑って帰る。
それが、本来の伊勢参りの姿だったんです。
おはらい町|石畳と木造建築が続く”もう一つの参道”
宇治橋のすぐそばから続く、約800mの石畳の道。
これがおはらい町です。
■ 特徴
- 宇治橋前から猿田彦神社方面へ続く一本道
- 江戸〜明治時代の町並みを再現
- 伊勢特有の妻入り(つまいり)建築が並ぶ
※妻入り建築とは、屋根の三角の面を正面に向けた造りのこと。
神宮の正殿は「平入り」、町家は「妻入り」。
あえて様式を変えることで、神域と日常を区別してきたと伝えられています。

■ 元神職として感じること
神職だった頃、参拝を終えた方から、
「このあと、おはらい町でお茶してきます」
と声をかけられることがよくありました。
皆さん、すごくいい表情なんです。
張り詰めていたものが、ゆるんだような顔。
参拝で心を整え、町歩きで体をほどく。
参拝で心を整え、町歩きで体をほどく。
この2つがセットになって、伊勢参りは完成するんだなと、何度も感じました。
おかげ横丁|”おかげさま”が詰まった町
おはらい町の中ほどに、突然タイムスリップしたような一角があります。
それがおかげ横丁。
■ 基本情報
- 1993年、赤福の当時社長・濱田益嗣氏の発案で誕生
- 江戸から明治にかけての伊勢路の街並みを再現
- 約50軒の飲食店・土産物屋が並ぶ
■ 「おかげ」という言葉の深さ
「おかげさまで」という言葉、普段何気なく使っていませんか?
この”おかげ”とは、
目に見えない誰かや何かに、支えられている
という感覚のこと。
昔の日本人は、無事に伊勢まで辿り着けたことを「おかげ」と呼びました。
道中、見知らぬ人に宿を貸してもらったり、食事を分けてもらったり。
人と人の静かなつながりの中で、旅は成り立っていたんです。
現代はスマホ一つで何でもできる時代。
でも、どこかで「つながり」を求めている自分がいませんか?
おかげ横丁を歩いていると、ふと、その感覚を思い出すんです。

赤福|300年以上続く、伊勢の顔
伊勢に来て、赤福を食べずに帰る人はほとんどいません。

■ 赤福のすごさ
- 創業は宝永4年(1707年)、300年以上の歴史
- あんこの三本線は、五十鈴川の流れを表す
- 白いお餅は、川底の小石を表す
※ただの和菓子じゃないんです。
五十鈴川の風景を、そのまま食べている。
そう考えると、少し見え方が変わりませんか?
■ おすすめは「赤福本店」
おはらい町の中ほどにある赤福本店。
ここでお盆に乗った出来立ての赤福(盆一)と、番茶をいただく。
これが本当に美味しい。
冬は「赤福ぜんざい」、夏は「赤福氷」。
季節ごとに違う顔を見せてくれます。
💡 赤福本店のおすすめ情報
- 営業時間:5:00〜17:00(繁忙期は変動あり)
- 盆一(ぼんいち):赤福2個+番茶
- 混雑ピーク:10〜14時/朝イチが狙い目
- 席のおすすめ:五十鈴川が見える縁側席

■ 私が感じたこと
初めて本店で赤福をいただいたとき、
「あ、これは”食べ物”じゃなくて”体験”なんだ」
と思いました。
お餅の柔らかさ、あんこの甘さ、番茶の香ばしさ。
そして、縁側から見える五十鈴川のきらめき。
五感すべてで味わう和菓子。
これが、300年続く理由なんだと納得しました。
伊勢うどん|”真逆”が魅力のご当地麺
伊勢うどんを初めて食べた人は、たいていこう言います。
「え、これがうどん?」

■ 普通のうどんとの違い
| 項目 | 伊勢うどん | 一般的なうどん |
|---|---|---|
| 麺 | とても太く、柔らかい | コシがある |
| つゆ | 真っ黒なタレ | 透き通った出汁 |
| 食べ方 | 麺にタレを絡める | つゆに浸す |
讃岐うどんの「コシ」とは真逆。
でも、これにはちゃんと理由があります。
■ なぜ柔らかいの?
江戸時代、伊勢参りの旅人は疲れ切って到着しました。
すぐに食べられて、胃にやさしく、力が出るもの。
それが求められたんです。
硬いうどんは噛むのに時間がかかる。
疲れた体には、柔らかくて、すぐに飲み込める麺がいい。
伊勢うどんは、旅人への”やさしさ”から生まれた料理なんです。
■ 食べてみて気づくこと
最初の一口は、戸惑うかもしれません。
でも、二口、三口と食べているうちに、
「あ、これは疲れたときに食べたいやつだ」
と、体が納得します。
派手さはないけれど、じんわり沁みる。
伊勢うどんは、伊勢そのもの。
そう言っても、言いすぎではないと思います。
てこね寿司|漁師の知恵が生んだ、もう一つの名物
伊勢志摩を訪れたら、ぜひ食べてほしいのがてこね寿司。

■ どんな料理?
- カツオやマグロを醤油ダレに漬け、酢飯に乗せた郷土料理
- 志摩地方の漁師めしが起源
- 「手でこねる」から、てこね寿司
■ 生まれた背景
昔、志摩の漁師たちは、船の上で素早く食事を取る必要がありました。
獲れたての魚を、醤油ダレに漬け、酢飯と一緒に手でこねて食べる。
シンプルで、豪快で、うまい。
この料理は、働く人の知恵から生まれたんです。
■ おかげ横丁での楽しみ方
おかげ横丁には、てこね寿司を食べられるお店がいくつもあります。
赤身の旨み、タレの甘辛さ、酢飯の爽やかさ。
この3つが、口の中で一体になる瞬間。
「あぁ、ここは海のそばなんだ」
そう実感できる一皿です。
まだある!伊勢の知る人ぞ知る名物
赤福・伊勢うどん・てこね寿司だけで帰るのは、正直もったいない。
ここからは、通(つう)が楽しむ伊勢グルメをご紹介します。
■ 松阪牛|世界が認める伊勢志摩のブランド牛
■ 松阪牛|世界が認める伊勢志摩のブランド牛
伊勢のすぐ隣、松阪市が誇る松阪牛(まつさかうし)。
おかげ横丁やおはらい町には、
- 松阪牛の牛串
- 松阪牛の握り寿司
- 松阪牛コロッケ
など、歩きながら気軽に味わえるメニューが揃っています。
👉 ひと切れで、口の中がとろける。
「これが日本一の牛か…」と、思わず唸ります。

■ 神宮参拝のあとの”神代餅(かみよもち)”
よもぎを練り込んだ素朴なお餅に、たっぷりのきな粉。
岩戸屋の「岩戸餅」や、神代餅は、赤福とはまた違った味わい。
昔ながらの、ほっとする甘さです。
ついお土産にしたくなります。
■ 海の幸|伊勢志摩は海女文化の里
伊勢志摩は、現役の海女さんが日本一多い地域。
おかげ横丁では、
- 焼き牡蠣(冬季)
- サザエのつぼ焼き
- 干物
- 海鮮丼
など、海の恵みがずらりと並びます。
炭火で焼かれる香ばしい匂いは、反則級です。

■ 豚捨(ぶたすて)の黒毛和牛コロッケ
明治42年創業の精肉店「豚捨」。
おかげ横丁の名物・黒毛和牛コロッケは、1個からテイクアウト可能。
揚げたてを、石畳の上でほおばる。
これぞ、門前町の贅沢。

■ 伊勢角屋麦酒(いせかどやビール)
意外と知られていませんが、伊勢はクラフトビールの名所でもあります。
おかげ横丁内の「伊勢角屋麦酒」は、国際大会で何度も受賞している実力派。
参拝後の一杯は、格別です。
👉 ドライバーさんは、ぜひノンアルコール版を。
■ 甘いもの好きへ|団子・みたらし・ソフトクリーム
- 豆腐庵山中の「おとうふソフトクリーム」
- だんご屋の焼きたてみたらし
- 抹茶・きな粉・黒蜜の和スイーツ
食べ歩きしながら、次のお店を探す。
この”ちょい食べ”こそ、おかげ横丁の醍醐味です。
観光ルートのおすすめ|半日プラン
参拝とあわせて巡るなら、こんな流れがおすすめです。
■ モデルコース(半日)
【午前】
- 外宮参拝(約1時間)
- バスまたは車で内宮へ移動(約20分)
- 内宮参拝(約1.5時間)
【午後】
- おはらい町へ(宇治橋前から徒歩すぐ)
- 赤福本店で一息(30分)
- 伊勢うどん or てこね寿司で昼食(1時間)
- おかげ横丁で食べ歩き&散策(1〜2時間)
- 松阪牛串・豚捨コロッケで締めくくり
👉 急がず、ゆったりと。
時間に追われる参拝では、何も残りません。
「余白」こそが、伊勢の一番の魅力です。
📸 写真に残したい風景
- 宇治橋前の大鳥居越しの町並み
- 赤福本店の木造の構え
- おかげ横丁の提灯が灯る夕暮れ
👉 夕方17時前後は、人が少なく、光も柔らかくなるので撮影におすすめです。
伊勢へ行くなら、早めの準備を
おかげ横丁の人気店は、週末になると行列ができます。
特に赤福本店の縁側席、伊勢うどんの有名店は、
午前中に訪れるのが正解。
宿も同じです。
伊勢市駅・宇治山田駅周辺の宿は、
土日祝は2〜3週間前には埋まることが多いので、
日程が決まったら、早めの予約をおすすめします。
👉 宿泊・交通手段の詳しい手配方法は、
【⑦実用編】伊勢神宮への行き方・宿泊完全ガイド で解説予定です。
まとめ|参拝と町歩きで、伊勢は完成する
伊勢神宮は、「参拝して終わり」の場所ではありません。
お社で手を合わせ、心を整える。
そのあと、おはらい町を歩き、赤福を食べ、伊勢うどんをすする。
松阪牛を頬張り、海の幸に舌鼓を打ち、クラフトビールで乾杯する。
この流れすべてが「伊勢参り」なんです。
昔の人も、現代の私たちも、やっていることは同じ。
祈って、食べて、笑って、帰る。
それでいいんです。
難しく考えなくていい。
楽しんでいいんです。
それが、伊勢の本当の姿だと、私は思います。
行動導線|次の休日、伊勢へ
想像してみてください。
宇治橋を渡り、静かな森を歩き、お社で手を合わせる。
そのあと、石畳の道を歩きながら、赤福をひとつ。
柔らかい伊勢うどんをすすって、松阪牛串にかぶりつく。
夕暮れに提灯が灯るおかげ横丁で、クラフトビールをひと口。
きっと、心の奥がゆるみます。
次の休日、伊勢へ行ってみませんか?
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✈️ これから伊勢へ向かう方へ
- (次回)伊勢神宮・深掘り思想編|陰陽のバランスで読み解く
- (次回)伊勢神宮への行き方・宿泊完全ガイド【実用編】
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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